【高速道路新料金】交通量多い区間では、増加率低め

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高速道路無料化社会実験のスタートから9時間と12時間の交通量データが出そろった。

無料化前の21日(前週同曜日)と比較して、無料化で交通量が増えた上位3区間は以下の通りだ。

(1)椎田道路(築城~椎田)3.05倍 2200台→6700台/12h
(2)舞鶴若狭自動車道(舞鶴東~大飯高浜)2.89倍 900台→2600台/12h
(3)道東自動車道(音更帯広~池田)2.88倍 1400台→2500台/12h

9時間集計では2番手だった椎田道路が、午前中に交通量を増やしトップへ。午前9時までの時点でトップだった道東道は3番手に下がった。

福岡県にある椎田道路は国道10号バイパスを西日本高速が一般有料道路として管理している。無料化されると、利用者にとっては海沿いの国道10号線か、内陸側の椎田道路を選ぶかの違いだけ。むしろ無料化が望まれた道路である。

また、舞鶴若狭自動車道の無料化区間(小浜西~吉川JCT)の「舞鶴東~大飯高浜」で交通量が上昇したのも並行して走る国道27号線などの乗り換えと考えられている。

全国50区間全体では1.63倍。平均3800台/12hが、平均6200台/12hに増加した。だが、交通量の増加が顕著な上位区間は平均以下の交通量しかない。

これは、八王子バイパスや西湘バイパスのように無料化以前でも1万台以上の交通量がある区間が存在するためで、無料化前の交通量が1万台以上あった4区間の交通量は、平均1.28倍の増加に止まっている。

効果指標となる交通量の変化は、高速道路に取り付けられたトラフィックカウンターで、設置場所を通行した台数を計測している。

文中の括弧内は、無料化区間ではなく、トラフィックカウンターのある区間を示している。

《中島みなみ》

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