【新聞ウォッチ】菅内閣発足、三菱益子社長が新型EV投入をアピール

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益子社長とi-MiEV(資料画像)
  • 益子社長とi-MiEV(資料画像)

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年6月9日付

●菅内閣発足、「財政再建、超党派で議論」(読売・1面)

●三菱自動車、新たにEV2車種、12年度発売へ(読売・8面)

●GM150万台リコール(読売・8面)

●反経団連の急先鋒、枝野幹事長が来た、会長と懇談「議論期待」(朝日・13面)

●役員報酬、日産が最高、単純平均、トヨタの4倍、自動車大手(毎日・10
面)

●トヨタと系列9社、環境型住宅を共同開発、トヨタホームに出資、エコカー連動、次世代送電網で街づくり(日経・1面)

●ホンダ、中国2工場再び停止、系列企業スト、部品届かず(日経・11面)

●鉄道収入19カ月ぶり増(日経・11面)

●2階建てバス、生産を終了へ、三菱ふそう(日経・12面)

●自動車7社、売上高研究開発費率、今期4.5%、最高水準に(日経・15面)

●ホンダ、電動自転車が出火(日経・38面)

ひとくちコメント

菅内閣が発足した。第94代、61人目の首相に正式に就任した菅直人新首相は、記者会見で、経済、財政、社会保障の立て直しに取り組み「最小不幸社会」を目指す考えを強調した。きょうの各紙が1面トップで報じたほか、政治、経済、社会面などで数ページを割いて取り上げている。

ただ、経済面では、菅内閣発足関連ニュースよりも大きく扱われているのが三菱自動車。益子修社長が各紙の個別インタビューに応えたもので、まるで「新閣僚」のように益子社長の大きな顔写真や経歴まで掲載した紙面もあるほどだ。

インタビュー記事は各紙とも「新たにEV2車種、12年度発売」(読売)が中心で、朝日などは「中国で50%出資の車両生産合弁会社を年内に設立する方針を決めた」という海外戦略にも言及している。

7日には、日産自動車が年内に販売を開始する電気自動車『リーフ』の国内予約が目標の6000台に達したと発表したばかり。益子社長は「多くのメーカーが参加することで電気自動車への理解が浸透し、すそ野が広がる。他社の参入は歓迎だ」(東京)とも語っている。

菅内閣発足と同時に益子社長のインタビューをセットしたとは思えないが、前政権からの引き継ぎ事項である新成長戦略、エネルギー基本計画などの重要政策と連動する話題も多く、新たな経営戦略をアピールする三菱自動車にとっても絶妙のタイミングをとらえたようだ。

《福田俊之》

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