22日午前11時、電気自動車(EV)で途中充電をせずに1000km走るギネス世界記録への挑戦がスタートした。途中でドライバー交替を行ないながら23日の正午頃ゴールする予定。
日本EVクラブが挑戦するこのチャレンジは、同クラブが保有するギネス世界記録「EVによる途中無充電走行距離555.6km」を超える1000kmを目指そうというもの。車両には前回チャレンジと同じ通常のエンジン車をEVに改造した『ミラEV』、電池も前回と同じ三洋電機のリチウムイオンバッテリーを使用する。
前回チャレンジでのデータによると、公道によるチャレンジでは600kmが限界とされ、今回のチャレンジでは、筑波サーキットに併設されたオートレース選手養成所のオーバルコース1周689mの周回路を使用、そこを40km/hの一定スピードで走る。
バッテリーの総電力量は74kWh(7万4000Wh)。ドライバーには目標電費70Wh/kmを切る省エネ運転が求められる。テスト走行でのベスト記録は60.5Wh/kmで、この電費だと計算上1223km走れるという。
開会の挨拶で、日本EVクラブ代表の館内端氏は、燃費(電費)を悪化させるものとして「豪雨」をあげたが、幸い現地の天候は曇り、クルマやドライバーに優しい状況となっている。