ハイエッジは、電気自動車(EV)市場についての市場調査を実施し、今後のEV開発のトレンドを把握するともに、2020年までの市場規模を予測した「2010 EVマーケットレポート」を発刊した。
調査は今年1 - 4月にかけてEVメーカー、バッテリーメーカー、材料メーカーなどからヒヤリング調査などを行った。
調査結果によると、電気自動車の世界市場は2010年が6万5000台、2700億円市場を形成し、2012年以降は各社からEVが投入され、本格的な市場拡大期に入る。2020年には、世界で378万1000台市場となり、市場規模は9兆4800億円規模に達すると予測。
EVには、ピュアEV、レンジエクステンダーEV(R-EV)、燃料電池EVの3タイプがあり、今後市場拡大が期待されるのは、バッテリーのみを搭載するピュアEV。充電用にエンジンを搭載するR-EVは主に米国で市場拡大が見込まれるが、2020年で全体の15.2%を占めると予想。また燃料電池EVは、コスト低減やインフラ整備の問題から、本格的な市場形成は2020年以降となる見通し。
今後市場投入されるEVに搭載されるバッテリーの搭載容量は、10 - 30kWhの範囲がもっとも多く、一回の充電で走行できる航続距離は、100 - 200km。