【新聞ウォッチ】スズキ流抜擢人事、経産省OBの原山氏を専務に

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年5月11日付

●「普天間」最終案政府固める、5月決着事実上断念(読売・1面)

●谷亮子氏が民主から出馬、参院比例選(読売・2面)

●73公益法人仕分け候補、交通安全協会、宝くじ協会、第2弾後半(朝日・1面)

●「品質改善、実行を」米運輸長官、トヨタ本社を訪問(朝日・11面)

●インド市場好調、スズキ増益確保(朝日・13面)

●南アフリカW杯日本代表23人決定(毎日・1面)

●電動自転車好調、エコ・健康追い風に(東京・8面)

●ソニー、営業黒字に、3月期純損失も縮小(東京・8面)

●トラック生産、いすゞ・中国で倍増、15年メド、年20万台(日経・1面)

●中国新車販売伸び鈍化、在庫増値下げ競争激しく/インドは39%増(日経・7面)

●三菱商事、豪で水道事業(日経・9面)

ひとくちコメント

大型連休が明けて2010年3月期の企業の決算発表がピークを迎えているが、スズキはインド事業が好調だったことや「内なるコストダウン」により、最終利益が2年ぶりに増益に転じた。

きょうの各紙にも「スズキ、純利益5%増、インド生産、100万台突破、日米欧苦戦補う」(日経)などと、総益に転じた連結決算の概要を取り上げている。また、企業業績とともに興味深いのが役員人事。そのスズキも取締役クラスの人事を発表した。

それによると、常務役員の原山保人氏を取締役専務役員に昇格する人事を内定。

原山氏は1979年に通産省(現経済産業省)に入省。特許庁総務課長などを歴任した官僚OBで昨年7月にスカウトされたばかり。スズキ入り後は提携推進本部長としてVWとの提携の交渉役をつとめた。

わずか1年未満で取締役専務に抜擢するのも異例のことだが、鈴木修会長兼社長によると「スズキマンとしての割り切りが実に早い」と評価する。後継者問題が最大の懸案事項とされる中で、まずは“第一次選考”にパスした原山氏に対する期待度は大きいとみられる。

《福田俊之》

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