三菱ふそうトラック・バスは、大型トラック『スーパーグレート』をモデルチェンジして4月22日から発売開始した。
新型スーパーグレートは、日米欧のダイムラー・トラック部門全体で共同開発した新開発大型エンジン「6R10」を搭載、高い燃焼効率と新開発排気後処理装置「BlueTecシステム」(DPF+尿素SCR)を組み合わせることで、2009年排出ガス規制(ポスト新長期)に適合した。6R10は排気量12.8リットルの直列6気筒ターボディーゼルで、過給圧に応じて350ps/380ps/420psの3タイプを設定する。
また、機械式自動変速機12段「INOMAT-II」の採用を拡大したこともあって2015年度重量車燃費基準達成車をシリーズ全体で87%にまで拡大し、エコカー減税対象にも適合する。
さらに、同社独自の安全技術MDAS-3(運転注意力モニター)に加えて、最新の安全技術「衝突被害軽減ブレーキ(AMB)」と「車両挙動安定装置(ESPR)」などを多くのグレードに標準装備し、安全性能を充実した。
ラインナップは、カーゴ、ダンプ、トラクタ、ウイングボデー車の4タイプを揃える。東京地区の販売価格は257kW(350ps)タイプの25t・リヤエアサス・12段INOMAT-II搭載仕様(LKG-FU54VZ)で1695万2250円。
ポスト新長期規制適合車は、規制開始前に日産ディーゼル、日野自動車も投入しており、これで3社が出揃ったことになる。今後、販売競争が激化しそうだ。