[上海エキスポ10]シトロエン 高級PHVコンセプト、デザインのヒントは“折り紙”

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メトロポリス
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シトロエンは19日、コンセプトカー『メトロポリス』の概要を明らかにした。実車は5月1日に開幕する上海エキスポ2010で披露される。

メトロポリスは、未来の中国向け大型サルーンのコンセプトカー。シトロエンが2008年に設立した上海デザイン部門が、中国の富裕層のステイタスシンボルとなるに相応しい高級サルーン像を提案する。

そのスタイリングは、非常にダイナミックなもの。優雅なカーブを描くラインで構成されたボディは、パールシルクと呼ばれる塗装が施され、光の当たり具合によって微妙に色合いを変える。その一方で、リアピラーには「origami」という手法を導入。日本の折り紙にヒントを得た繊細なラインが表現された。

ボディサイズは、全長5300×全幅2000×全高1400mmと、堂々の大きさ。シトロエンのアイデンティティのフロントグリルが立体的な表情を演出し、リアにはアクティブスポイラーが採用されている。

パワートレーンは、ガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド。外部電源からも充電できるプラグイン方式だ。

2.0リットルV型6気筒エンジンは、最大出力272ps、最大トルク38.2kgmを発生。モーターは最大出力95psでブーストモードを備え、システムトータルでは、最大出力460ps、最大トルク43.8kgmと、4.0リットルV8並みのパフォーマンスを発揮する。トランスミッションは7速デュアルクラッチ、駆動方式は4WDだ。

メトロポリスは、モーター単独でのゼロエミッション走行が可能。そのおかげもあり、CO2排出量は70g/kmと、同等性能のサルーンの5分の1に抑える。シトロエンならではの油圧サスペンション、「ハイドラクティブサスペンション」も導入されており、優れた乗り心地を実現するという。

このメトロポリスは、5月1日から10月31日まで、上海エキスポのフランスパビリオンに展示。シトロエンにとって、中国は欧州に次ぐ2番目のマーケットであり、この巨大市場でのアピールを強めていく方針に変わりはない。

《森脇稔》

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