米国の民間調査会社、JDパワー&アソシエイツ社は18日、『2010年米国自動車耐久品質調査』の結果を公表した。全11部門中、GMが3部門、フォードが2部門を制し、日本車はトヨタ、ホンダ、マツダが、それぞれ1部門で首位を獲得したにとどまった。この調査は新車購入から3年経過した時点で、顧客に愛車の耐久品質について質問したもの。質問項目は、走行性能、エンジン、トランスミッションなど9項目に分かれており、顧客が実際に体験した車両のトラブルを指摘。今回は2007年モデルを新車で購入した顧客を対象に、2009年10 - 12月に調査を行い、5万2000名以上から回答を得ている。乗用車カテゴリーの各部門ベスト3は、以下の通り。サブコンパクト1. ホンダ・フィット2. トヨタ・ヤリス(日本名:ヴィッツ、ベルタ)コンパクト1. トヨタ・プリウス2. トヨタ・カローラ3. ポンティアック・バイブコンパクトスポーティ1. マツダMX-5ミアタ(日本名:ロードスター)2. サターン・スカイ3. ポンテアック・ソルスティスミッドサイズスポーティ1. シボレー・モンテカルロ2. トヨタ・カムリソラーラ3. フォード・マスタングミッドサイズ1. ビュイック・ラクロス2. マーキュリー・ミラン3. ホンダ・アコードラージ1.マーキュリー・モンテゴ2.ビュイック・ルセーン2.フォード・ファイブハンドレッドコンパクトプレミアムスポーティ1. BMW・Z4エントリープレミアム1. リンカーンMKZ2. アキュラTSX3. キャデラックCTSミッドサイズプレミアム1. アウディA62. レクサスES3503. キャデラックSTS3. インフィニティM(日本名:日産フーガ)ラージプレミアム1. キャデラックDTS2. レクサスLS460プレミアムスポーティ1. メルセデスベンツSL2. ポルシェ911前回の調査では、11部門中6部門で1位に輝いたトヨタ(レクサスとサイオンを含む)が、今回はコンパクトカー部門の『プリウス』の1部門のみへと後退した。代わって、GMがミッドサイズスポーティー部門のシボレー『モンテカルロ』、ミッドサイズ部門のビュイック『ラクロス』、ラージプレミアム部門のキャデラック『DTS』の3台を、部門別首位へと送り込んだ。とくに注目すべきは、この調査で「工業製品の模範」と評価され続けてきたレクサス『LS』を、キャデラック『DTS』が初めて上回った点だ。GMに続いて、フォードからは、ラージ部門にマーキュリー『モンテゴ』、エントリープレミアム部門にリンカーン『MKZ』の合計2台が、部門別首位に選出。ブランド別の評価でリンカーンは2位、マーキュリーは4位にランクインしており、その耐久品質への評価が反映された形となった。GMとフォードの躍進が目立った2010年の同調査。日本車の品質面での優位は、過去のものになりつつあるようだ。
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