【新聞ウォッチ】朝青龍引退、小沢氏不起訴、そしてトヨタは

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年2月5日付

●小沢氏不起訴、石川議員ら3人起訴、幹事長続投表明(読売・1面)

●プリウス30万台改修へ、ブレーキ不具合SAIなども調査(読売・1面)

●トヨタ黒字転換予想、3月期、800億円、プリウス影響含まず(読売・2面)

●日立製作所社長に中西氏、副社長から昇格業績回復受け(読売・8面)

●豊田社長「安全最優先」米運輸長官に(読売・9面)

●仏プジョーに小型車、三菱自、供給打診へ(朝日・12面)

●「遅い」経産相が苦情、トヨタ労組出身(朝日・12面)

●トヨタ株、ホンダに一時抜かれる、終値逆転「時間の問題」(毎日・4面)

●「トヨタの失敗」韓国で大量報道、日本の没落に快感、韓国車に好機期待、海外進出への教訓(産経・8面)

●トヨタ、プリウス日米でリコール、新型全車ブレーキ無償改修(日経・1面)

●ソニーが黒字転換、10-12月、通期見通し最終赤字(日経・11面)

ひとくちコメント

久しぶりにビッグニュースが3本、きょうの紙面をにぎやかに飾っている。この3大ニュースの主人公に共通するのはいずれも各界の「超大物」。しかも、自ら引き起こした“爆弾”を抱えながら幕引きに躍起になっているところも一致している。

このうち、朝青龍は「引退」、小沢一郎 民主党幹事長は「不起訴」と一応のケジメが付いた格好だが、トヨタ自動車の豊田章男社長の場合は手探りで「継続中」というところだろう。それでも、深夜、ラフード米運輸長官と電話で会談し、「安全性への取り組みを最優先する」と確約したという。

しかし、きょうの紙面によると、『プリウス』の改修については「甘いトヨタ、対応後手批判強まる」(読売)、「改善済みも公表せず、ユーザーとの認識にズレ」(産経)、「品質不信、業績回復阻む」(東京)、「エコの象徴トヨタ痛手、経営に影響長期化も」(日経)などと手厳しい。

そんな中、日経は1面トップで「プリウスを日米でリコールを実施する方針を固めた」と報じている。トヨタはブレーキ不具合は構造上の欠陥でないとの姿勢だったが、「問題が長期化した場合の業績や企業イメージへの影響などを総合的に判断し、リコールに踏み切る」という。

4日開いたアナリスト向け説明会でも「なぜ豊田章男社長が出てこないのか」(日経)と経営トップからの説明を求める声が相次いだそうだが、リコールを実施さえすれば、果たして幕引きとなるのか。

《福田俊之》

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