プジョーは18日、欧州向けの『308CC』に、新しいディーゼルエンジンを搭載した。
この1.6リットル直4ターボディーゼル「HDi FAP」は、旧エンジンに対して約50%の構成部品を一新。最大出力は112ps/3600rpm、最大トルクは27.5kgm/1750rpmと、従来よりも12.5%の性能向上を果たした。オーバーブーストモードでは、最大トルクは29kgmに引き上げられる。
このエンジンは圧縮比の変更(17.5から16)、燃焼室直径の10%拡大、ピエゾインジェクターによる1650バールの高圧燃料噴射、最新のコモンレールインジェクション採用などの改良を実施。燃焼効率を高めることで、燃費や排出ガス性能を改善した。
欧州複合モード燃費は18.87km/リットル、CO2排出量は138g/km。排出ガス性能は、ユーロ5をクリアしている。0-100km/h加速は12.2秒、最高速は191km/hと、実用的なパフォーマンスを備える。
この新エンジンを積む「HDi112」グレードは、「スポーツ」と「SE」トリムを用意。英国での価格は、2万1095ポンド(約310万円)からと公表されている。