ポルシェ GT3 R、さらに進化したレース仕様

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911GT3 R
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ポルシェは19日、『911』のレーシングバージョン、「911GT3 R」を発表した。FIAのGT3レギュレーションを満たし、2010年シーズンのモータースポーツに投入される。

ポルシェは2009年9月、911のワンメークレース仕様、「911GT3カップ」を発表。このマシンよりも、さらに戦闘力を高めたのがGT3 Rである。どちらのマシンも、ベース車両は公道走行が可能な『911GT3 RS』となる。

エンジンは排気量を200cc引き上げた4.0リットル水平対向6気筒。最大出力は480psとカップ比で30ps引き上げられた。トランスミッションは6速シーケンシャルのドグミッション。車両重量は1200kgに抑えられる。

今シーズンのマシン、「GT3カップS」との大きな違いが、ドライバビリティとハンドリングの向上だ。ABS、トラクションコントロール、「スロットルブリップ」機能の設定を見直し、扱いやすさを高めた。

外観はトレッド拡大によるワイドタイヤを収める目的で、前後フェンダーをフレア。マイナーチェンジを受けた911シリーズと同様のLEDテールランプが採用されるのも、今シーズンマシンとの違いだ。

911GT3 Rは、2010年1月14日に英国で開幕するバーミンガムモーターショーで正式発表。春から競技関係者にデリバリーが開始される。生産はポルシェモータースポーツ部門のバイザッハ開発センターにおいてハンドメイドで行われ、価格は27万9000ユーロ(約3700万円)からとなる。

《森脇稔》

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