気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2009年10月22日付
●日航赤字5000億円、負の遺産、前倒し処理10年3月期(読売・1面)
●次世代エコカー目白押し、技術力アピール、東京モーターショー(読売・8面)
●モーターショーしぼむ「東京」、出展半減、海外勢まばら、日本市場には期待薄、環境前面特色づくり(朝日・11面)
●英ロータス、説得でやっと出展(毎日・7面)
●カー・オブ・ザ・イヤーに「プリウス」(産経・11面)
●トヨタ「ヴィッツ」8万台リコール(産経・21面)
●モーターショーで埼玉のデザイン会社、自動車の魅力若い人に(東京・25面)
●ホンダ、営業黒字に、4 - 9月、600億円、エコカーが好調(日経・1面)
●三洋電機、海外で電池組み立て、12年にも開始検討、ハイブリッド車向け(日経・9面)
●ハイブリッド車 富士重が世界展開、電気自動車、トヨタと連携(日経・11面)
●スズキ、中型セダン「キザシ」発売(日経・11面)
●冬のボーナス来月に再協議、トヨタ、労組に申し入れ(日経・11面)
●高級スポーツ車「LFA」3750万円、トヨタ(日経・11面)
●オープンバス、40年ぶりに復活、はとバス、来月から導入(日経・37面)
ひとくちコメント
内外の報道陣に先行公開された第41回東京モーターショー。きょうの各紙は経営トップが行ったブリーフィングをベースにした今回のショーの見どころと会場での展示風景などを一斉にレポートしている。
「次世代エコカー目白押し、技術力アピール」(読売)をはじめ、「エコPRで火花」(毎日)、「エコカー覇権争い」、「電動シフト各社鮮明」(日経)など、見出しを比べてもいずれも「環境技術」をアピールしていることが分かる。
しかし、記事によってはネガティブな表現も目立つ。例えば、朝日は「モーターショーしぼむ『東京』」というタイトルで、「不況のあおりと日本市場の地盤沈下を受け、海外勢の大半が参加を辞退。展示車も市販が前提の常識的なものが多く、『夢の車』の見本市としての存在感は薄れている」と指摘。しかも、「自工会は一度参加を見送った英国メーカーから、出展料の割引で参加をとりつけ、さらに会員企業の過去の名車などで『空き地』を埋めた」と皮肉たっぷりの内容。
毎日も「前回まで展示場の天井が見えないほどブースがひしめき合っていた。寂し過ぎる」と会場を視察したトヨタ自動車の豊田章男社長のコメントを紹介。東京は「演出も控えめなショー」と報じている。
筆者も会場内を回ったが、最先端の技術力を披露する価値は大きいが、この規模の展示ならば、消防法などの規制も厳しく、広大なスペースの幕張メッセで開く意味がないような印象を受けた。