モーターショーなどに出品されるショーカーは、目立つように作っているので、ある程度過激なグラフィックや色遣いをしていることが多い。今回の東京モーターショーにマツダが出品する『清』（きよら）もそういった面を持っている。「コンセプトカーにはワンモーションフォルムだとか、タイヤの存在を考えないようなデザインもあります。しかし清（きよら）のプロポーションは、ちゃんとタイヤが四隅に配置されていて、スモールカーの骨格の部分が見えてくると思います」とデザイン本部の中牟田泰さんは話す。「ややもするとビジュアルや面白いアイディアを見てしまいますが、マツダはまずプロポーションをしっかり作っていこうとしています。例えば、リアビューのスタンス。タイヤが隅で踏ん張ってしっかり（地面を）押さえている姿。ぜひ会場ではそういったところも見てください」このクルマのプロポーションには将来のマツダのコンパクトカーのヒントが隠されているかもしれない。
