日産がCEATEC JAPAN 2009に出展するエポロカー『エポロ(EPORO)』。エポロという名前の由来は、“EPisode O (Zero) RObot”すなわち「CO2ゼロ、事故ゼロに向かうエピソード」の略だという。
エポロのデザインを担当したデザイン本部プロダクトデザイン部アソシエートチーフデザイナーの谷中譲治氏は「かわいいキャラクターの中に未来のクルマ社会を遠くに見据えた」と語る。
「エポロの動きは魚がモチーフなので、デザイン的にも魚はイメージしていますが、魚そのままのデザインにしませんでした。かわいらしいキャラクター風なデザインを基本に、魚だったり鳥だったりあるいは別の動物のようにも見えるデザインにしています」。
谷中氏は、これまで『フェアレディZ』などの日産の名車を手がけてきた。もちろん、クルマのエッセンスをエポロに注ぐことを忘れない。走行時の前傾姿勢や、絞り込まれたリアエンド、そしてダックテールといったクルマ的なデザイン要素を随所にちりばめている。「エポロは“置物”ではなくあくまでも“動くもの”ですので、カタチから動きが見えるデザインを心かけました」。