【D視点】信頼で進歩するマツダのデザイン…アクセラ 新型

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夢と誠意を大切にする

デザイナーは、「売れるデザインを作ってくれ」と社長から言われた経験を持つ。企業は利益を生み出すために作られた組織なのだから、当然の発言とも受け取れるが、「なりふりかまわない儲け主義」を感じて、やる気を失ってしまうデザイナーも多いであろう。

違和感の原因は、「売れるデザイン」に対する解釈のずれだが、戦後、急激に広まった欧米文化の消化不良に起因している。「文化度の低い国民性」だから仕方がないとニヒルに構えるのも一方法だが、無気力なデザイナーが作る製品が日本を埋め尽くしてしまっては、ユーザーも救われない。

デザイナーが自信を持って夢を発信する努力を続けると、ユーザーの信頼を生み、売れるデザインにもなり得る。これを社長の言う「売れるデザイン」と理解すると、デザイナーにもやり甲斐となり自信も湧く。欧米デザイナーの自信ありげな態度は、このような姿勢で仕事をしているからなのだ。

人間の歴史は、道具の歴史とも言われるように、道具を作る行為は、人間の生きる原動力でもある。この原動力は、夢だけではなく誠意を前提とした相互信頼が基本なので、発信元であるデザイナーやメーカーは、信頼を失うような行動も慎まなければならない。


D視点:
デザインの視点

筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)---デザインジャーナリスト。元日産自動車。「ケンメリ」、「ジャパン」など『スカイライン』のデザインや、社会現象となった『Be-1』、2代目『マーチ』のプロデュースを担当した。東京造形大学教授を経てSTUDIO MATSUI主宰。【D視点】連載を1冊にまとめた『2007【D視点】2003 カーデザインの視点』を上梓した。
《松井孝晏》

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