【D視点】攻める金太郎…アウディ Q5

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日本のデザイナーの研究材料

アメリカの1950 - 60年代のクルマに代表されるような、ワイド&ローを基本に放物線を使ったスピードやパワーの表現が、クルマのデザインの手本とされていた。日本のカーデザイナーも、このような考え方を取り入れてきたように思われる。

好評なアウディデザインの基礎を築いたのは、インパクトの強さで、初代TTクーペといえる。玉石のような滑らかなボディ表面をキャンバスに見立てて、大胆な幾何学ラインで描いたウルトラモダンなエクステリアデザインは、それまでのカーデザインの手法とは明らかに違っていたのだ。

伝統的なカーデザインから脱皮した、アウディのシンプルで美しいデザインは、日本の生活のなかに存在するカタチとの共通点も多く感じられる。日本人の感性にも馴染んだカタチであることが、好評の一因かもしれない。

日本の自動車は、量的には世界に認められる存在となっているが、一流とは言い難いところがある。技術を含めて、デザインにおいても一目おかれる存在になるためには、アウディのようなオリジナリティと弛まぬ努力が求められる。アウディデザインは、日本のユーザーだけではなく、日本のカーデザイナーの研究材料でもあるのだ。

D視点:
デザインの視点

筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)---デザインジャーナリスト。元日産自動車。「ケンメリ」、「ジャパン」など『スカイライン』のデザインや、社会現象となった『Be-1』、2代目『マーチ』のプロデュースを担当した。東京造形大学教授を経てSTUDIO MATSUI主宰。【D視点】連載を1冊にまとめた『2007【D視点】2003 カーデザインの視点』を上梓した。
《松井孝晏》

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