【D視点】攻める金太郎…アウディ Q5

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スタイリッシュなSUV

2008年、北京国際モーターショーでワールドプレミアされた新型コンパクトSUVアウディ『Q5』が、日本でも発売された。大きさも手ごろな『A4』をベースとしており、セダンやワゴンでは物足りないリッチなファミリーのファーストカーとしても使えそう。

兄貴分に当たる『Q7』のスケールダウンのようなデザインに新鮮味はないものの、アウディの家紋のような特大「シングルフレーム」グリル付のQ5は、ブランド品を買うような安心感がある。またワイド&ローなプロポーションと入念なデザインは、SUVとしては珍しくスタイリッシュな魅力を発散している。

SUVの頑強なボディは乗用車比で25%以上の重量増になっているが、最新のパワートレイン、2.0リットル直4・DOHCターボ211馬力搭載による走りに不足はない。加えて、3.2リットルV6・DOHC270馬力も用意されている。

しかしドライブフィールは、ライバル車BMW『X3』のセダン並みの卓越したドライブフィールと比べると、今一歩の感がある。目立ちたい人にはQ5だが、実績を重んじる堅実派はライバル車に落ち着きそうなので、選び方でユーザーの性格を判断されそうな怖さがある。いずれにしても、ライバルの独走態勢に歯止めがかかることは間違いなさそうだ。

《松井孝晏》

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