ニスモ 370Z…待望の米国発売スタート

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北米日産は17日、『ニスモ370Z』(日本名:日産『フェアレディZ』のニスモ仕様)を米国で発売した。価格は3万9130ドル(約375万円)と公表されている。

ニスモ370Zは、4月のニューヨークモーターショーでデビュー。クーペの「370Z」に専用チューンを施したモデルだ。「VQ37VHR」型3.7リットルV6エンジンは、専用ECM(エンジンコンピューターモジュール)や専用エグゾーストシステムを採用。最大出力は18psアップの350ps/7400rpm、最大トルクは0.9kgmプラスの38.2kgm/5200rpmを発生する。トランスミッションはクロースレシオの6速MTのみで、「シンクロレブマッチ」システムを組み込んでいる。

足回りは徹底的に鍛え上げられた。スプリングレートは前15%、後ろ10%アップ。スタビライザーのレートもフロント15%、リア50%引き上げる。ダンパー減衰力は前40%、後ろ140%アップ。ロール剛性は15%高められ、定評あるハンドリングに磨きをかけた。

ブレーキはニスモスポーツブレーキで強化。ローター径はフロント356mm、リア350mmで、キャリパーは前4ピストン、後ろ2ピストンとなる。タイヤはヨコハマ「アドバンスポーツ」で、前後サイズはそれぞれ245/40ZR19、285/35ZR19。レイズ製の軽量アルミホイールを装着する。

外観はエアロダイナミクスを追求。専用フロントバンパーはダウンフォース引き上げを目的に、ノーズを延長。かつての「Gノーズ」を思わせるフロントマスクに仕上がった。バンパー一体のリップスポイラーも装着。サイドシルとリアバンパーは整流効果を狙ったデザインで、大型リアスポイラーは高速走行時に有効なダウンフォースを獲得する。

ニスモZは、先代『350Z』では限定車として発売されたが、現行370Zではカタログモデルに昇格。北米日産のパット・シュタイナー特装車担当ディレクターは、「ニスモ370Zは、4万ドル以下のスポーツカーとしては最高の完成度」と自信を見せている。

《森脇稔》

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