フォードSYNC、100万台目はマイクロソフトCEOへ

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フォードは26日、100万台目の「SYNC」(シンク)搭載車、『フュージョンハイブリッド』をマイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOに納車した。納車はフォードのアラン・ムラリー社長兼CEOが直接行い、両社の緊密な関係をアピールした。

SYNCは、マイクロソフトがフォード車用に開発した車載マルチメディアシステム。2007年、『フォーカス』にオプション設定されたのが最初だ。音声認識機能付きの車載コミュニケーション&エンターテインメントシステムは、走行中にドライバーが携帯電話で通話したり、「i-Pod」などのデジタル音楽プレイヤーを楽しんだりすることを可能にした。

2008年には緊急通報の「911アシスト」、車両の自己診断を行う「ビークルヘルスレポート」の2つの新機能を採用。今夏からは、渋滞状況を反映したルート案内を行う通信ナビや最新ニュースや天気予報を配信する「トラフィックディレクション&インフォメーション」機能が導入される予定だ。

直近のデータでは、北米で販売するフォード車の80%以上がSYNCを装着。2007年のサービス開始から2年で、100万台の大台に乗せた。しかし同様のシステムは、GMが「オンスター」として1995年から展開しており、その普及台数においては、フォードに大きく先行している。

フォードのアラン・ムラリー社長兼CEOは、「我々は今後も顧客に役に立つSYNCのバージョンアップを続けていく」とコメントしている。

マイクロソフトはSYNCと同様のシステムとして、2006年にフィアットへ「Blue&Me」の納入を開始。フィアットやアルファロメオ、ランチア各車にオプション設定されている。さらに、韓国のヒュンダイ・キアグループと2008年5月、次世代車載マルチメディアシステムの共同開発で合意している。

最近ではグーグルに押されぎみのマイクロソフト。車載マルチメディア部門では、「Windows」のように業界標準となることができるだろうか。

《森脇稔》

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