ヒュンダイが8日に韓国市場へ投入した高級サルーン『ジェネシス』。その韓国でのテレビCMが問題になっている。CMの内容はジェネシスとアウディ『A8』を正面衝突させるもの。そしてヒュンダイが「ジェネシスの安全性は高い」とPRしたものだから、アウディが猛抗議した。ジェネシスは2008年1月のデトロイトモーターショーで初公開。ヒュンダイ初のFR駆動方式を採用した高級車で、ライバルにはメルセデスベンツ『Eクラス』、BMW『5シリーズ』、レクサス『GS』などを想定している。ボディサイズは全長4975×全幅1890×全高1480mmで、ライバルよりもひと回り大きい堂々としたもの。エンジンは4.6リットルV8(368ps)を筆頭に、3.8リットルV6(290ps)を設定。戦略的な価格はヒュンダイの得意とするところで、北米でのベース価格は3万2250ドル(約285万円)と、コストパフォーマンスの高さが武器となる。さて、問題のCMはジェネシスとアウディA8を相対速度100km/hで前面オフセット衝突させている。そして、両車の見た目のダメージがほぼ同じことから、ヒュンダイは「ジェネシスはアウディA8と同等の安全性能を実現しています」とアピールした。これに対して、アウディが抗議。「A8はアルミボディとアルミスペースフレーム構造を採用。衝突時には見た目のダメージが大きくても、衝撃を吸収して乗員をしっかり守る構造になっている」と反論している。これ以外のジェネシスのCMでも、一度抜かれたBMW『5シリーズ』をクルーズコントロールで追走し、再び抜き返すなど、ヒュンダイが欧州のライバルを意識している様子がアリアリ。今回のアウディとの比較CMも、少し「勇み足」といったところだろうか。このCMは動画共有サイトで見ることができる。
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