米国トヨタ販売はSEMAショーに『タンドラ』の『TRDオフロードコンセプト&トレーラー』を出品した。全長8.5mという巨大なトレーラーを牽引できるタフな性能を備えたピックアップトラックだ。
ベース車はダブルキャブの4×4グレード。5.7リットルV8ガソリンユニットはTRD製スーパーチャージャーで加給され、最大出力500ps、最大トルク56.1kgmを発生する。それでいて、全米50州の排出ガス規制をクリアしているという。
重量物の牽引に耐えるように、前後のトレッドは拡大。それに合わせてフェンダーも拡幅された。とくにリアフェンダーは約13cmワイド化。専用フロントマスクの効果もあって、迫力のルックスに変身している。サスペンションは長距離の移動に配慮し、快適性を重視した設定とした。
タンドラに牽引されるトレーラーは全長8.5mもあり、サーキットにレーシングマシンを運ぶトレーラーをイメージしてデザイン。しかし、実際はTRDの製品を載せて、全米をPRして回るデモカーだ。トレーラーの中には、TRD製のアルミホイール、スーパーチャージャー、LSDなどを満載。ビデオシステムも装備しており、TRD製品の最新映像が楽しめる仕掛けだ。
それにしても、日本の感覚からすると、ピックアップトラックが巨大でヘビーウエイトのトレーラーを牽引できることに驚く。タンドラの高性能ぶりをアピールする絶好のデモカーになったようだ。