米国トヨタ販売は11月4日、SEMAショーで『ヤリス』(日本名:『ヴィッツ』)のオープン仕様、『ヤリスクラブ』を公開した。ファイブアクシス社がヴィッツの屋根を大胆にカット。1人乗りのレーシングマシンに仕上げた。モチーフになったのは、「トヨタ7」。1960年代にグループ7の通称「カンナム」に参戦していた伝説のマシンで、1968年の第5回日本グランプリでクラス優勝を成し遂げるなど、目覚しい活躍を残した。「ニッサンR380」とのバトルは多くのファンを魅了したものだ。ヤリスクラブの注目は、なんといってもそのスタイリング。ヴィッツ3ドアをベースにルーフを切断し、フロントウィンドウも低められた。車名の通り、クラブスポーツのような雰囲気を演出した。ボディカラーはトヨタ7を彷彿させるアイボリーホワイトに、赤いストライプの組み合わせ。日本仕様の「ヴィッツRS」から流用した前後バンパーやフォグランプが迫力を生んでいる。運転席のみの1人乗りのキャビンは、スパルコ製のバケットシートとレーシングハーネスだけというスパルタンさ。シフトノブやペダル、345mmの小径ステアリングホイールもスパルコ製が奢られる。もちろん、エンジンも強化されており、TRDとTTE(トヨタチームヨーロッパ)が共同開発したスーパーチャージャーを1.5リットル直4に追加。GReddy製マフラーの効果もあって、最大出力はプラス60psの166psを発生する。パワーアップに対応して、足回りはTEIN製ダンパー、TRD製スタビライザーで強化され、車高は約5cmダウン。ブレーキキャリパーはGReddy製の6ピストンに交換された。タイヤはヨコハマ製225/45R17サイズだが、ファイブアクシス社がトレッドパターンを加工した専用品を装着している。ヴィッツのオープンスポーツ仕様は何でもアリのSEMAだからこそ許されるモデル。コンパクトカーがベースという点は、時代にマッチしているといえそうだ。
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