ZF、新世代診断ツール「マルチスキャン」出展へ…SEMA 2025

ZFの新世代診断ツール「マルチスキャン」
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ZFは、北米アフターマーケット向けの新たな診断ソリューション「マルチスキャン」を発表した。

同社アフターマーケット部門責任者のフィリップ・コルプロン氏は「デジタル化、電動化、持続可能性がアフターマーケット業界の変化に貢献している中、ZFの診断ソリューションは顧客が次世代モビリティへ自信を持って移行できるよう支援するリーダーシップを示している」と述べた。

新たに発表された「マルチスキャン」は、技術者が単一のツールで複数の車両ブランドを診断できる次世代診断ソリューションだ。北米の整備工場と車両に特化して設計され、DoIPやCAN FDを含む主要な診断プロトコルをすべてサポートする。

同システムは、欧州主要メーカー向けのJ2534パススルーとOEM車両接続インターフェース(VCI)の両方として機能する独自技術を搭載。技術者は従量課金制で診断専門家からリモート支援を受けることも可能で、専門家がマルチスキャンVCIを通じて車両に遠隔接続し、OEMソフトウェアを使用した診断やプログラミングを実行できる。

さらに、包括的な訓練・技術サポートプログラム「プロテックプラス」も導入。顧客にOEMレベルのサービス情報、リモート診断支援、ADAS(先進運転支援システム)や電動パワートレインなどの先進技術に関する専用学習コンテンツへのアクセスを提供する。

ZFアフターマーケット北米担当副社長のクリス・バターシェル氏は「マルチスキャンとプロテックプラスの発表は、北米で完全なアフターマーケット・エコシステムを構築していることを示している」と説明した。

同社はまた、レースエンジニアリング部門からSACHSパフォーマンスブランドの新製品2点も発表。高トルク対応のツインディスククラッチと、4方向調整可能なダンピング機能を持つTD4トラックデイサスペンションキットを披露する。

これらの新製品は、ラスベガスで開催されるAAPEX展示会(ベネチアンエキスポセンター、ブースA3026)とSEMAショー2025で実演される予定だ。

《森脇稔》

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