トヨタは11月のLAオートショー(ロサンゼルスモーターショー)で、CNGを燃料とする『カムリ・ハイブリッド・コンセプト』を発表する。北米トヨタの広報、ジョン・ハンソン氏は「CNGに大きな可能性があることを示す重要なコンセプトとなる」と語る。
トヨタは1999年にCNGを燃料とする4気筒エンジンのカムリをフリート向けにカリフォルニアで売り出した事がある。発売期間はわずか1年で打ち切りとなったが、車そのものというよりもCNGを販売するガソリンスタンドがほとんどなく、ユーザーにアピールすることができなかったのが早期撤退の原因。
CNGを置くスタンドは現在でも全米に1000か所程度しかなく、うち半分は自治体の公用車用で一般に開放されていない。そのため現時点でCNG車の販売を継続しているのはホンダ『シビックGX』のみとなっている。
しかしガソリンに換算した場合のCNGの燃費および排出ガスなどの優秀さは以前から指摘されており、ガソリン車1ガロンの走行と比較すると燃料費はわずか2ドル24セントとなる。
今回ハイブリッドとして登場することで燃費や燃料コストはさらに安いものとなり、ユーザーの反応次第ではトヨタがCNGの市販マーケットに再参入する可能性はきわめて高い。