気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2008年5月8日付
●白樺ガス田共同開発、日中首脳確認、対象海域詰めへ(読売・1面)
●ガソリン最高値、159.2円(読売・2面)
●評伝:カローラ生みの親長谷川氏、情熱注いだ「大衆車」(朝日・13面)
●道路財源一般化、9日にも閣議決定、特例法「再可決前」の方針(毎日・1面)
●環境行動 日本は11位 米協会発表、外食多く、クルマは一人乗り(毎日・2面)
●新日石、中国と合弁、大阪製油所を共同運営(産経・8面)
●ミャンマー、スズキ操業停止、サイクロン、日系も直撃(東京・8面)
●ホンダ、中国で販売25%増生産能力2割増、成長市場で攻勢(日経・1面)
●日中、環境協力へ半歩 首脳会談(日経・3面)
ひとくちコメント
『カローラ』の生みの親で元トヨタ自動車専務の長谷川龍雄さんが老衰のため、4月29日に92歳で亡くなった。
長谷川さんは旧東京帝国大学航空学科卒業後、立川飛行機に入社し、「B29」迎撃用戦闘機を設計。試作機を製作したものの、終戦で試験飛行をしないまま廃棄。戦後は航空機製造が禁止されたため、トヨタ自動車に入社。
大衆車『パブリカ』の開発責任者を務めた後、単一車種で、国内、海外を合わせた生産台数が3300万台を突破するという、ベストセラーカー、カローラの初代主査も務めた。そのカローラは06年に40周年を迎えモデルチェンジも10代目。
きょうの朝日が「評伝」を掲載、その中で、「戦後、自動車産業に移った航空技術者の多くが夢を託したレースカーの開発に、長谷川さんは熱中しなかった。『私の主義主張は、大衆のためによいものを提供すること』と言い続けた」と紹介している。
そこには「自動車をみんなのものに」というトヨタ創業以来の願いを込め、戦後日本のマイカーブームを築いた長谷川さんの技術者魂を感じ取ることができる。合掌。