東京モーターショーで日本初公開されたアウディ新型『A4』。エクステリアデザインについて、アウディAGデザインマネージャーの和田智氏は「今度のA4は、クーペ的なスポーティさを狙い、よい意味でのクラシックな方向に振っていきました」という。
新型A4はホイールベース、全幅の拡大によって、FFであるにもかかわらず、FR的なプロポーションを新たにまとった。
「これまでのアウディ車は、非常に長いオーバーハングを持っており、“重み”をもったような演出をしなければなりませんでした。A4では、デザイン開発側からの、フロントオーバーハングを縮めたいという要求が、少しずつ具現化してきました」
「エンジンの位置がフロントアクスルより後ろになるように、ホイールベースを伸ばしました。しかし、今回はデザインをスポーティに振ると同時にヒップポイントを下げ、低いスタンスによる走りの性能向上をも狙うためなのです。これはヨーロッパマーケットのニーズにも合致した方向性なのです」
「タイヤを車体の四隅に配置し、俊敏に見える要素を与えました。セダンらしい“ビジネス感”がないし、“ゆったり”乗れる方向にしています」
「A4シリーズ全体のイメージは、最近は『S4』『RS4』に牽引されているのか?」という問いに対して、「それも事実ですね。S4、RS4シリーズも好評ですし、アウディのデザインをステップアップさせている最中です」と和田氏は答えた。