第40回東京モーターショーのダイハツブースには、「市販予定車」という形で新型『タント』が登場する。注目はなんといっても、両側スライドと軽自動車初の助手席側のBピラーレスを実現したパッケージング。
スズキがタント狙いの軽自動車を参考出品するが、先駆者タントはさらに新しい要素を盛り込んで逃げ切ろうという考えのようだ。
磨き込んだのが居住スペース。初代に比べてインパネやフロントシートを前に、そしてリヤシートをさらに後ろにレイアウトすることで、軽自動車とは思えない広さを実現しているのである。
室内長は、初代より150mm延びた2150mm。前後席間のカップルディスタンスは95mm伸びた1135mmを実現している。商品企画部主査の惣内茂さんによると「室内長は日産『キューブ』より30cm長く、レクサス『LS』と同じ。1355mmの室内高は『ノア』や『ヴォクシー』を超えています」とのこと。新型タントは、そこまで広いのだ! フローリングフロアや折りたためる助手席の採用も、ニュースだろう。
標準タントに加えて「タントカスタム」も用意されるが、「『ムーヴカスタム』が洗練されてしまったので、新型タントではカスタム本来の“悪そうな感じ”を狙った」(惣内さん)という。