親しみやすさと分かりやすさを追求したインターフェース
今回のバージョンアップでは、高速道路情報の案内機能が強化されている。ETC利用時の料金案内や、SA/PAの施設情報のアイコン表示など、分かりやすさに配慮された仕様だ。なお、高速道路上では、ラリービューは4km先までの表示となる。表示やETCの設定、音量やバイブレーター使用など各種設定項目は、「メニュー」>「設定」とたどればいい。シンプルにまとめられているから、迷うことはないだろう。
ユニークなのは「表示設定」に「犬」を選べること。自車表示がビーグル犬キャラに、スタート地点は犬小屋に、ゴールはエサとなる。実際に利用しなくても、デモ画面を見ているだけで楽しい。
地図データをサーバから取り込む通信ゆえにレスポンスに不安を抱くユーザーもいるかもしれないが、バージョン2ではレスポンスの改善も図られ、大きなストレスを感じることはなくなった。また、自車位置精度は端末による差もあり、GPSのみの測位ゆえフルナビほどの精度は望めないが、デモ機であるN904iの場合、高架下やビルの谷間でもしっかり自車位置を補足していた。
また、通信端末であるケータイならではのメリットとして、渋滞情報をリアルタイムに表示でき、渋滞情報を考慮したルート探索が可能となっている。PNDタイプのカーナビでは、現状ソニーのみがVICSユニットを用意しているが、これはオプション。特に都心などで利用する際には強みといえるだろう。これまでナビを使ったことのない人や、高価で手が出なかったという人、またレンタカーでの利用や外出先で急にナビなしのクルマに乗ることになった場合には、ナビークルが大いに活躍するはずだ。