日産自動車は7月13日、新型バルブコントロール機構「VVEL(ブイベル)」の技術説明会を行った。VVELは通常、スロットル弁で行うエンジンへの空気流入制御をバルブの開閉量やタイミングで代行するというもの。
BMWの「バルブトロニック」、トヨタ自動車の「バルブマチック」などと基本的な考え方は同じだ。バルブ制御機構を開発したのは日立製作所の自動車部門であるオートモーティブシステムグループ。
VVELが最初に投入されるのは次期日産『スカイラインクーペ』/インフィニティ『G37クーペ』に搭載される新エンジン「VQ37VHR」型3.7リットルV6DOHC。
スペックの詳細は明らかにされていないが、「排気量1リットルあたりの比出力は90ps台」(パワートレイン計画部・平井俊弘氏)とのことから、今年4月のニューヨークモーターショーで発表された330ps/37.2kgmという値よりパワー、トルクとも若干引き上げられている可能性もある。燃費についても非VVELの場合に比べ、トータルで8〜10%の削減効果を得られるという。