携帯電話用のGPSナビゲーション用ソフトを思わせるUI
ガーミンの個性を感じさせるのはUI(ユーザーインターフェイス)の部分だ。目的地検索やルート設定のメニュー操作はシンプルだが、操作感覚は一般的なカーナビというより、携帯電話用のGPSナビゲーション用ソフトのような使い勝手である。
その一方で、唯一不便を感じたのが、施設名や住所などを「日本語」で入力する場合だ。3.5インチの液晶に50音のひらがなが並ぶため、タッチするボタン部分が小さくて押し間違えが発生しやすい。文字数が少ないアルファベットでの入力は使いにくさを感じないだけに、日本語の施設名入力もローマ字入力を使えればいいのに、と強く感じた。今後の改善に期待したい部分だ。
◆合理的に絞り込まれた各機能の性能や使い勝手
nuvi360は付加価値機能も充実している。
まず、標準でBluetoothを搭載しており、日本のBluetooth携帯電話とペアリングして、ハンズフリー機能を利用できる。日本の市販カーナビでは、据え付け型モデルでもBluetooth標準搭載は少ないだけに、nuvi360の“Bluetooth標準搭載”はお得感が高い。
PNDとして誕生したnuvi360は、「据え付け型カーナビのミニマム版」ではない。合理的に絞り込まれた各機能の性能や使い勝手は、市販の据え付け型カーナビと比べても勝るとも劣らないものだ。見た目や機能の派手さではなく、機能・性能の充実と、妥当な価格設定を重視する。“賢い買い物”がしたい人に、お勧めの一台である。