メルセデスベンツのコンパクトサルーン、新型『Cクラス』のエンジンは、2.0リットル直4・DOHCスーパーチャージャー(184ps/25.5kgm)、2.5リットルV6・ DOHC(204ps/25.5kgm)、3.0リットルV6・ DOHC(231ps/30.6kgm)の3機種。燃料はすべてガソリンだ。
ダイムラークライスラー日本は昨年、ミドルクラスの『Eクラス』にクリーンディーゼルを投入し、注目を浴びた。新型Cクラスにはディーゼルの投入はないのだろうか。商品企画統括・根來裕二氏は、「今はまだ検討段階で、何も決まっていない」と語る。
「今言えるのは、入れないと決まっているわけではない、ということだけです。ただ、われわれは全ラインナップにディーゼルモデルを投入するという方針を掲げており、その旗は下していません。ディーゼル投入はひとつのタスクだと思っています」(根來氏)
ダイムラークライスラー日本は現在、先行して発売したディーゼル乗用車、「E320CDI」を、日本における新長期排出ガス規制に適合させるための作業を行っている最中。Cクラスのディーゼル導入を行うにしても、具体的な作業はその後になりそうだ。となると、今年中の追加投入はなさそうだ。
ちなみに本国でCクラスにディーゼルは2.2リットル直4(136ps)、同エンジンの高過給圧版(170ps)、3.0リットルV6(224ps)の3機種がラインナップされている。商品力の面ではV6ターボが優れているが、同じエンジンを搭載する上級モデルの『E320CDI』とバッティングするうえに価格も高い。現実路線としては、2.2リットル170ps版の5速ATモデルがもっとも有力か!?