朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。
2007年5月15日付
●ダイムラー、クライスラーを売却、株8割 9000億円でサーベラスに(読売・2面)
●F1新時代白熱戦(読売・20面)
●リチウムイオン電池、環境対応車の中核に(東京・8面)
●白色LED スタンレー電気、日亜と提携(日経・11面)
●豊田通商、福助に20%出資(日経・12面)
●再編見直し、日本にも荒波、三菱自動車など焦点(日経・13面)
●中古車登録台数、4月8.5%減40万台割る(日経・13面)
●いすゞ、4期連続で最高益(日経・17面)
ひとくちコメント
自動車大手ダイムラークライスラーは、経営不振の続く北米クライスラー部門を74億ドル(約8900億円)で米投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメントに売却すると発表した。きょうの日経が1面トップ、各紙も1面、経済面などで詳しく報じている。
朝日は「世紀の合併とはやされたが、相乗効果を見いだせぬまま合併は、8年半で破綻した」としながら「クライスラーの分離・売却方針が表面化した直後には、中国勢まで含む世界の主立った自動車メーカーの名前が買い手として次々に浮上しており、業界再編につながるとの見方が強い」とみている。
読売も「自動車再編呼び水」として「転売先世界が注目」と掲載。「拡大路線」終焉(毎日),「ビッグ3規模の時代終焉」(産経)といった見出しも目立つ。