気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2007年1月24日付
●一時金要求年258万円 トヨタ労組 過去最高額(読売・2面)
●進む円安低金利が拍車、投資家、金利差で荒稼ぎ(読売・9面)
●新旧カローラ併売、中国トヨタ、設備投資圧縮(朝日・10面)
●不正改造さらに58台 いすゞ、担当者黙認か(朝日・30面)
●オートバイ立体駐車装置開発 国交省と民間企業(産経・8面)
●バイオ燃料普及へ新法、政府検討、給油所で混合可能に 税減免も(日経・1面)
●円の独歩安鮮明に、電機・自動車に追い風 対韓国勢などで競争力(日経・3面)
●三菱自動車、年間一時金3.6カ月要求(日経・9面)
●中国東風汽車、中大型商用車でボルボと合弁協議、日産との事業一部見直しも(日経・11面)
●三菱ふそうブルストラー社長、ダイムラー流管理を徹底、ハブ欠陥再発 販売店も改善(日経・11面)
●「キャブスター」まずOEM供給、日産、ボルボに(日経・11面)
ひとくちコメント
いすゞ自動車の子会社「東京いすゞ自動車」がバスを不正改造して車検を通していた事件で、警視庁が書類送検した対象の大型観光バス10台以外にも、98−04年の期間に「はとバス」に納入した58台も重量を偽装し、車検を通していた疑いがあることがわかった。
いすゞ自動車の鈴木浩副社長が記者会見で明らかにしたのを受けて、きょうの各紙が社会面で報じている。「メーカーが不正車検を指示したことはない」としながらも「いすゞ製バスの利用度が高い顧客だったため、安易に要望に応えようとした」(鈴木副社長)として、不正に走ったという。
会見では「いすゞ自動車が不正を指示したことは一切ない」(東京など)と語っていたが、チェック体制の甘さは弁明の余地がない。先日、井田義則社長は年頭会見で「今年は飛躍する年」と抱負を述べていた。不二家同様、「安全」を軽視してはもう一段の飛躍は期待できない。