スッキリとしたスポーティなエクステリアとインテリアが魅力。視界も開けて見やすいコクピットだが、Aピラーまわりには大きめのサイドミラーが影響して、左右の視界は見づらい。
2列5人乗車と3列7人乗車仕様があるが、さすがに3列シートは緊急用で大人のロングドライブには狭すぎる印象。だが、3列シートはバネ仕掛けで床下から簡単に競り上り、利便性を確保している。
2.4リッターエンジンは6速MTモードのCVTと組み合わされ、0-400m加速は18秒台のようす。動力性能としては中庸だが、高回転域までスムーズに回り心地よい印象だ。トルクも幅広くクセがない。
ハンドリングも素直でリニア。225/55R18のタイヤを履く「Gグレード」は、オンロードの高速コーナリングもスポーティでかつ自然だ。「Mグレード」の装着タイヤは215/70R16なのでやや大人しいが、ナチュラルな操縦性は変らない。乗り心地重視のユーザーにお勧めの一台。スタイリッシュでコストパフォーマンスが抜群に高いのが、『アウトランダー』の大きな特徴だ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
津々見友彦|モータージャーナリスト
第1回日本GPに出場。日産、トヨタ、いすゞの元ワークスレーシングドライバーを経て、モータージャーナリストとして活躍。カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。その他にポルシェクラブドライビングスクールの校長も務める。