トヨタ自動車は16日、東京本社地下1階大会議室でメニコン、豊田通商とともに「畜産向けたい肥化促進システム『resQ45』(レスキューヨンジュウゴ)の共同開発」についての記者会見を行った。
会見に臨んだトヨタの伊原保守常務役員は「トヨタはもともとアグリ・バイオをやるということで、環境問題、特に家畜の排泄物に関心を持っていた。2004年10月にメニコンの(酵素)技術に注目して、こちらから声をかけた。そして事業全体の企画と技術援助がトヨタの役割」と語り、トヨタが行うメリットについてこう続けた。
「トヨタは全体として環境、特に資源の循環の中で貢献したいと思っていたので、われわれがやろうとしていたことに(この事業は)ピッタリだと考えている」
また、メニコンの田中英成社長は「われわれの役割は酵素の供給と技術的な開発。メリットはもちろん酵素の売り上げが増えること」と語った。
そして、豊田通商の福冨駿也専務は同社の役割について、「飼料の販売ルートを通じて、モデルファームをつくり、resQ45の普及に努めたい。そして、これがうまくいくと、日本の畜産業が活性化し、その結果、飼料原料の扱いが増える」と説明した。
このように、今回の事業は3社がそれぞれの思いを乗せてスタートする。