【新聞ウォッチ】張トヨタ副会長、ソニー社外取締役起用の狙いは?

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朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。

2006年4月7日付

●軽自動車人気続く05年度販売台数 6車種トップテン入り(読売・10面)

●ボルボ、中国市場で日産と提携へ(読売・10面)

●トヨタ・張副会長、ソニーの社外取締役起用(読売・10面)

●F1アグリ・ホンダ 最速へ一歩一歩(読売・23面)

●オートキャンプ身近に あすから代々木公園でショー(読売・34面)

●損保大手6社、軒並み収入増、自動車保険が回復(朝日・11面)

●トヨタ、15%コスト削減、年2000億円以上目指す 原価低減で新手法(朝日・13面)

●カローラ、3年連続首位05年度新車販売(朝日・13面)

●トヨタ カーナビ配信に無料サービス(朝日・13面)

●スズキ車火災12件、31万台をリコール(毎日・28面)

●輸入車3年ぶり増、新富裕層 800万円超好調(産経・8面)

●直球軟球:ダイハツ工業・箕浦輝幸社長 低コストで勝てる車を(産経・9面)

●道路特定と財源一般化 反対署名活動自工会が強化(東京・8面)

●日本を磨く、新しい国のかたち 日本経団連会長 奥田碩氏、嫉妬から賞賛の経済へ(日経・1面)

ひとくちコメント

トヨタ自動車の張富士夫副会長がソニーの社外取締役に起用されることになった。6月の株主総会後に正式に就任する。6日付の日経朝刊が報じたのを受けて、きょうの各紙が追随している。ソニーは取締役12人のうち、8人を社外取締役が占めており、日産自動車のカルロス・ゴーン社長も03年−05年に社外取締役を務めた経緯がある。

業績不振のソニーは、エレクトロニクス事業の立て直しのため、生産現場レベルでの品質や生産性の向上が急務。生産管理に詳しい張氏のアドバイスを生かしたい意向という。だが、張氏は1年間の“充電”を経てこの5月から日本自動車工業会の会長に就任するほか、トヨタでも会長ポストに昇格する。社内外で再び激務が予想されるだけに、ソニーの社外取締役としての責務を全うできるかどうかは未知数。

一部の報道によれば、張氏に白羽の矢を立てたのは「出井伸之前会長の発案」とも報じているが、出井氏はトヨタの奥田碩会長とソリが合わなかったともいわれており、人柄の良い張氏を起用することで、「世界のトヨタ」と“修復”を図りたいという狙いも見え隠れする。

《福田俊之》

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