「エコプロダクツ2005」でスズキ『ワゴンR』の天然ガス自動車(NGV)を展示して、環境負荷の低減を訴えていたのが東京ガスだ。
NGVはガソリン車やディーゼル車と比較して、約1−2割のCO2排出削減効果がある環境に優しいクルマ。
しかし、その普及台数となると、全国で2万4263台(05年3月末)と少なく、そのうち約4割の9413台(同)が東京ガス管内で走っている。世界で約410万台以上のNGVが走っていることを考えると、日本での普及はまだまだといわざるを得ない。「日本では天然ガス車の認知度が非常に低い」と東京ガス関係者は嘆く。
普及のため、東京ガスでは家庭でも利用できる小型の燃料充墳器を開発したり、イベントに積極的にNGVを展示するなど普及活動に努めている。「現状を考えると、なかなか厳しいが、2010年には国が目標にしている23万台を達成させたい」と東京ガス関係者は語る。