【パリダカ06】三菱記者会見…MPR12型のできばえ

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ダカールラリーで2002年優勝、03年優勝、04年2位と、まさにキャリア絶頂期を迎えていた増岡浩だが、05年では、よもやのリタイア。その原因となったのは、エンジン内部のピストンだった。

大会6連覇、通算11回目のダカールラリー総合優勝を目指す三菱自動車は1日、都内での壮行記者会見を開催。チームリーダーを務める中山修は、06年のダカールラリーに投入する「MPR12型パジェロエボリューション」の車両解説をする際、こう語っている。

「前回大会に向けて我々はピストンの軽量化を目指しました。(トラブルにつながってはしまったが)実際に効果はありました。そのポリシーを守りつつ、信頼性を確保するために、06年のエンジンのピストンはまったく新しい設計になっています。それに伴い、(エンジンの)ムービングパーツは全て新設計となりました。すでに今年の4月には耐久試験をして、6月からはテストと実戦で確認をくりかえしています。増岡選手には、安心して乗っていただきたいと思います」

軽さと信頼性という、競技車両にとっては永遠に相克する課題にトライし、クリアした自信を語る中山リーダー。MPR12型は、フロントとリヤのデフにも二段階減速機構を盛り込むなど、信頼性向上が主眼のひとつとなっているようだ。また、レギュレーションで禁止された油圧式にかわる、オン/オフ選択機能をもったスタビライザーを装備するなど、マシンは進化・変化を続けている。

「MPR12型は6月には完成していて、すでにテストで1万1000kmを走っている。信頼性もスピードも、最初の段階から前年型を上回っていた印象です。UAEでのテストでも、常に(前年型より)一段上のギヤを使って走れるようになっていましたから」と、増岡の手応えも充分だ。

「今年のパリダカトークライブで全国をまわったとき、優勝した年以上に、暖かい言葉をたくさんいただいた。応援してくれる人たちのためにも、その期待に応えられるよう、頑張っていきたい」と語る増岡は、3年ぶりの総合優勝を見据えてダカールラリーに挑む。

「最終的なライバルは自分、だと思います」

《遠藤俊幸》

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