【東京モーターショー05】デンソーの「顔認証」ドライバアシスタンス

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【東京モーターショー05】デンソーの「顔認証」ドライバアシスタンス
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トヨタ系の一次部品メーカー、デンソーは子会社のモーターメーカー、アスモと共同で出展。ブースの目玉は次世代安全技術を盛り込んだシミュレータ「ドライバアシスタンスシステム」だ。

ドライバーの顔を3Dスキャンすることによって認識する「顔認証」を基軸技術としたシミュレーターで、ドライバーはイグニッションキーを持たなくてもエンジンをかけ、走り出すことができる。さらに運転中、目の開閉や瞬きのパターンから疲労の蓄積や居眠りを感知し、シートベルトのテンショナーなどでドライバーに注意を促すというハイテクマシンだ。

顔認証に加え、心電図計測の機能などバイタルインフォメーションも実装している。「単に安全を守るばかりでなく、ドライブのたびに『今日はちょっと風邪気味?』『血圧が高めですよ』などといった健康情報を提供できるようなクルマ作りをしたいと思ったんです。高齢化社会になれば、その種の機能は意外に大切なものになるのではないか」(デンソー関係者)

ブースでは自動車業界関係者から家族連れまで、多くの人がシミュレーターによる新技術を体感、その先進性に驚きを見せていた。

(東京モーターショー、10月19日−11月6日)

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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