デザインもアクが強すぎず、スッキリとしていてスポーティだ。インテリアもBMWらしい品のよさと端正な雰囲気で魅力的。
4気筒エンジンの2リッターはフラットなトルクで使いやすく、0-400m加速は16秒台に入りそうな快速ぶりで満足のゆくもの。ハンドリングはぐっとスポーティな印象。比較的小さな舵角からスッと切れ込み、歯切れのよい操縦性だ。乗り心地は硬めだが、とくに不満はない。
高回転時のサウンドも官能的。3リッターの33Oiはさすがに6気筒だけあり、エンジンが抜群にスムーズで気持ちがよい。3シリーズならこれだ。0-400m加速は14秒に入る駿足ぶりはさすがだ。
ハンドリングはオプションのアクティブステアリングが付けられていたが、これは設定がじつによい。高速では穏やかな応答なので、安心感が非常に高い。『5シリーズ』のそれよりはるかにドライバーの感性にマッチングしていて、このオプションは必須条件だ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
津々見友彦|モータージャーナリスト
第1回日本GPに出場。日産、トヨタ、いすゞの元ワークスレーシングドライバーを経て、モータージャーナリストとして活躍。カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。その他にポルシェクラブドライビングスクールの校長も務める。