【三菱 アウトランダー 発表】エンジンはほぼ三菱オリジナル

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三菱自動車『アウトランダー』の新開発2.4リットル直4エンジンは、独ダイムラークライスラー、韓国のヒュンダイと共同で設立したGEAで開発されたものだ。先頃日本でも発売されたヒュンダイ『ソナタ』のエンジンとは血縁関係にある。

が、実際には両社のエンジンの間には無数の相違点があり、実際にはまったく別物と言っても差し支えない。エンジン設計を担当した三菱自動車の久保明仁氏は「エンジンブロックについては共通のものを使いますが、エンジンの性能を左右するポート形状、吸排気系の取り回し、またエンジン制御のキーデバイスである各種センサーなどは、すべて三菱オリジナルです」と語る。

細部の設計だけでなく、アウトランダーのエンジンは吸排気両方のカムスプロケットに可変バルブタイミング機構MIVECを装備しており、組み合わされる変速機もCVTであるなど、基本仕様の部分でもソナタとは大きく異なっている。

3社の共同開発プロジェクトのうち、2.4リットルエンジンはヒュンダイ主導で作られたと言われているが、実際にヒュンダイが開発をリードしたのは開発初期段階における技術検討、仕様決定作業で、実際の開発作業はダイムラー、三菱が深く関与していた。海外メーカーとの共同開発ではあるが、テクノロジー面では三菱オリジナルをほぼ守ったかたちとなっている。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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