東京モーターショー、ダイムラークライスラーのブースに、まさに同社の先進テクノロジーを代表する一台として登場したのが、メルセデスベンツ『F600 HY GENIUS』である。パワフル、快適、そしてゼロエミッション。メルセデスが提案する、新型の燃料電池リサーチカーだ。
同社の研究・技術統括にして、メルセデス・カーグループ開発部門統括のトマス・ヴェーバー氏がプレスデー初日のブリーフィングに出席し、こう語っている。
「我々は東京モーターショーを、数々の新技術の提案の場としてきた。そして、ディストロニックやアクティブ・ボディ・コントロールといった技術は、すでに市販車にも採用されるようになっている」
「さらなるアイデアを盛り込みつつトライしたF600 HY GENIUSは、燃料電池車でありながら、従来ガソリン車と遜色ない走行性能を実現したクルマだ。そして、フルチャージすれば400kmを走ることができる。走る愉しみとゼロエミッションは、決して相克するものではないことを、我々はF600 HY GENIUSで証明したのだ」
移動電源としてのユニークな使い方や、カップホルダーに燃料電池からの電源供給による保温/保冷機能をもたせるなど、ただ環境重視なだけでなく、ユーザーフレンドリーな要素を両立させているあたりも、F600 HY GENIUSの特長といえるだろう。