日産自動車のカルロス・ゴーン社長は19日、東京モーターショーのプレスブリーフィングに『ピボ』に乗って登場し、そのピボについて3つの革新的技術を紹介した。
まずひとつがバイワイヤ技術。「これは、ステアリング、ブレーキ、シフトの配管など、機械的な結合を電気信号に置き換えたものです。キャビンとプラットフォームの分離が可能になり、キャビンの回転を実現するこの技術はクルマの自由度を広げる多くの可能性を秘めています」とゴーン社長。
2つ目がスーパーモーターだ。スーパーモーターは1個のモーターから2軸の動力を取り出すことができ、しかも左右独立して制御できるという。「ピボではこれを前後2個搭載し、4輪の操舵と駆動を独立制御しています。これによりピボは大幅な省スペース化を実現、コンパクトなパッケージングに貢献しています」(ゴーン社長)とのことである。
そして3つ目がコンパクトリチウムイオンバッテリー。「リチウムイオンバッテリーは従来の円筒形セルに比べ、大幅な薄型・省スペース化が可能となり、パッケージングの効率を高めています」とゴーン社長は強調。
今回のモーターショーでは、このピボが子供をはじめ多くの人の間で話題になりそうだ。