トヨタ自動車は、『クラウン』『クラウンマジェスタ』『マークX』の制動装置と燃料装置に不具合があるとして、リコールを届け出た。対象は03年9月から05年2月までに生産した11万0688台。
これらのクルマでは、ブレーキマスターシリンダ後端のゴム製シールの端部形状が不適切で、製造過程での制動液充填後のブレーキ操作によりシールの一部がめくれるものがある。
このためシール部から制動液が漏れ、使用を続けるとブレーキ警告灯が点灯し、最悪の場合、空気が入り込み制動力が低下するおそれがある。
またエンジンの燃料パイプおよび燃料噴射ノズルのオーリング形状が不適切で、デリバリパイプへの組み付け時の変形によりオーリングに過度の応力が発生するものがある。使用を続けるとオーリングに亀裂が発生して燃料が漏れるおそれがある。