【ITSの明日はどっちだ】宴の後の構造問題、世界が失笑

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■民間も世界観の違いに四苦八苦

これまでのITS事業が「公共事業」だったことはすでに触れた。で、本来なら官からバトンタッチを受けて市場をけん引するはずの民間企業に元気がないのはどういうわけか? 経済産業省は「情報機器、ソフトウェア、サービスを含めて“選択と集中”、“垂直連携・すりあわせ”が必要」(商務情報政策局)と見る。

ITSは、自動車と通信、コンテンツという、立場の異なる事業者が競演する。「彼らの間には、世界観や言葉がまるで違っている」(同)。製品・サービスに対する考え方を例にとると、ソフト産業は品質よりタイミングを重視。致命的ではないバグ(プログラムのミス)は発売後のバージョンアップで対処すれば良い、という考え方だが、人命を扱う自動車産業にこうした発想はない。

さまざまなハード、ソフト企業が競演を迫られる市場だけに一事が万事、こうした調子で、民間側も試行錯誤の連続だったのだ。こうした企業文化の違いを乗り越える妙案はないが「ITSイノベーション(革新)に対する情熱を共有していきたい」(大手商社)との声も。

そういう意味でも、これまでの“公共事業時代”は民間にとって失われた10年、試練の10年だったと言えるだろう。

■後が続かない
■で、渋滞は解消したの?---わかりにくい効果
■原因を検証---結局は公共事業だった!?
■縄張り意識は相変わらず、悪いのは役所だけではない
■民間も世界観の違いに四苦八苦
■これからどうする?
■ITSはクルマ社会だけのプロジェクトではない!

《編集部》

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