ダイムラークライスラー日本は、メルセデスベンツの『Eクラス』『SLクラス』『CLSクラス』の制動装置に不具合があるとして、リコールを届け出た。対象は01年8月から05年2月までに生産した4万1867台。
これらのクルマでは、電子制御式油圧ブレーキの油圧ポンプピストンの加工が不適切で、ピストンを支えるガイド・ディスクが正しく圧入されておらず、正常な油圧を出力できないことがある。
このため圧力センサーが圧力の異常を感知して、緊急対応用の機能が作動し、倍力作用が得られない油圧回路に切り替わるため、通常の踏力ではブレーキの効きが悪くなるおそれがある。
また同部位の電気配線の取り回しが不適切で、電子制御式油圧ブレーキ・ユニットに配線を接続するコネクタの接点が原動機の振動等により磨耗し、抵抗が増すことがある。
このためコントロールユニットが異常を感知して、緊急対応用の機能が作動し、倍力作用が得られない油圧回路に切り替わるため、通常の踏力ではブレーキの効きが悪くなるおそれがある。