【D視点】オペル アストラ …デザインの挑戦、マーケティングの不気味

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★ゴリ押しか? GMオペルの奇妙なブランド戦略

ところで、プレミアムなデザインを気に入ってオペル・アストラを購入しようかと検討している人が、アストラはGMのエントリーモデルだと聞かされたら、腰が引けるのではないか。

GM(ジェネラルモーターズ)は、オペルをGMブランドのエントリーブランドと位置づけ、さらに新型アストラをその機軸車種としているのだ。オペル・アストラを買った人が、やがてGMの大きなクルマのユーザーになるのが望みということだ。

アメリカの自動車メーカーはその大多数のクルマを自国で販売しており、日本やヨーロッパではアメリカ車に対して馴染みがなく、プレミアムなイメージもない。日本やヨーロッパでアストラをプレミアムなクルマとして売り出すのなら、GM色を強調するメリットはない。

GMでは考え抜いた戦略なのだろう。自国では、ヨーロッパ車にプレミアムマーケットを食い荒らされている。プレミアムなオペル・アストラのユーザーが、やがてGMの大きなクルマのユーザーになるストーリーが完成すればハッピーエンドだ。その頃にはGMの多くのブランドがプレミアムになっている計画もあるに違いないから。

一見違和感のある戦略も、そんな遠大な計画のスタートと考えると、いかにもアメリカらしくダイナミックで微笑ましい。GM本体の建て直しを第一に考えるのも、マーケットボリュームを勘案すれば妥当性がないわけではない。

アメリカは今や世界最強の国、GMも自動車業界の巨人。いずれもナンバーワンの常として、自分の考えを強引に押し付ける傾向があるようだ。成果や如何。

★ポスト空力デザイン
★オペルに福を呼び込む獅子頭
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《松井孝晏》

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