気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年11月18日付
●日産「フーガ」、RJCカー・オブ・ザ・イヤー受賞(読売・8面)
●円高、欧米で104円台(読売・8面)
●三菱ふそう2000年以降のリコール14件、事故件数を過少申告? 国交省が再調査指示/リコール修理済み三菱トレーラープロペラシャフト脱却、首都高速走行中(読売・39面)
●9年7カ月ぶり、レギュラー120円、ガソリン平均価格(朝日・11面)
●三菱自動車に1000億円追加支援、グループ3社、政投銀も100億円(産経・8面)
●三菱ふそう、海外でも不具合15件、マレーシア最多「過去の調査困難」(東京・28面)
●三菱商事、いすゞに出資、GMに次ぐ大株主に、優先株270億円、自動車事業系列超え拡充(日経・1面)
ひとくちコメント
三菱自動車の再建を支援中の三菱商事が、今度は新たにいすゞ自動車に資本参加する意向を固めた。18日にも両社が発表する予定で、きょうの日経が1面トップで報じている。
記事によると、約270億円を投じていすゞの発行済み優先株を取得、2年後をメドに一部を普通株に転換し、米GMに次ぐ第2位の大株主に浮上するという。いすゞとも新たな関係を構築、自動車分野での事業基盤を拡大する。
商事では機械グループの中に自動車事業本部を設けているが、中核の三菱自動車以外にも、海外ではフィリピンにおけるホンダ、タイにおけるいすゞの輸出・販売・金融事業などを行っている。
ただ、三菱自動車の場合、経営危機に陥った際に行った相当額の“裏保証”が残っており、それらを不良債権化させないことも三菱自動車を支援する思惑もある。
それはともかく、今回新たにいすゞとの関係を深めることで、激化するトラックの国際競争を優位に展開したいという狙いがあるようだ。