新型ホンダ『レジェンド』(7日発表・発売)には、数多くの安全装備が標準設定ないしオプションで用意されるが、なかでも先端技術として注目されるのは、「インテリジェント・ナイトビジョン」システムだ。
遠赤外線カメラを2基、ボディの左右に配置し、常時熱源を監視。熱源として感知したもののうち、身長1−2m、頭部の幅約20cm、肩幅約50cm程度の形状のものを歩行者と判断し、ダッシュボード上のディスプレイでドライバーに知らせる。
歩行者を検出したさいに、まずディスプレイ上にオレンジ枠で表示。さらに接近すると警告音を発する。
自動車業界では現在、安全や高度道路交通システムに対応するため、画像処理・認識システムの研究が盛んに行われている。
ホンダのインテリジェント・ナイトビジョンは、走行しているクルマから立体カメラで画像認識を行い、素早く警告を発するということは、少し前までは考えられなかったほどの技術である。
自動車の予防安全に関するテクノロジーの開発が新たな段階に差しかかっていることが印象づけられるデバイスだ。