プジョーはパリモーターショー(9月23日−10月10日)でV12搭載のGT、『907』のほかにもう1台、コンセプトモデルを公開した。燃料電池を搭載したATV、『クオーク』がそれだ。
プジョーは自動車のほかにもスクーターをラインナップに抱えているが、さすがに50ccクラスの車体に燃料電池を詰め込むのは難しかったようだ。しかし乗用車とATVを両方ラインナップしているホンダとスズキに先がけて、燃料電池ATVを試作したことには驚かされた。
クオークはそれぞれの車輪にインホイールモーターを搭載して最高速度110km/hと発表されている。この他ニッケルマンガン電池搭載、水素タンクは9リットルの容量で700気圧、モーター出力は1個あたり最大出力が7kW、最大トルクは100Nmと具体的なスペックが紹介されている。
実際に公表値通りの性能を備えているかどうかはまったく不明。それでも、クオークを眺めているだけで楽しい気分になるし、自動車でないにもかかわらず誰が見てもプジョーだと認識できるスタイリングは魅力的だ。